3.鉄砲隊の登場! 江戸を警備した内藤氏

同心くん

 いよいよ、ぼくたち鉄砲隊同心の登場だ!

同心ちゃん

 私たちのご先祖は、あの徳川家康の命令でとても重要な地を警備していたのよ!

3.鉄砲隊の登場! 江戸を警備した内藤氏

 現在の新宿2丁目辺りは立地上かなり重要な場所ということをご存じでしょうか?

 小田原城北条氏が滅亡し、徳川家康が関東の領主として江戸に入城した天正18年(1590年)。当時は武蔵野の原野で、その原野を横切る南北と東西の古道があった。南北の道は鎌倉街道、東西の道は今の甲州街道である。 

 この2街道の交差点こそが今の新宿2丁目交差点。大きな街道2つが交わるこの場所は江戸の警備上重要視され、特に豊臣秀吉の小田原城攻撃時には、武田氏、北条氏の残党を取り締まる上で重要な地点。そこで家康は内藤清成に命じて江戸入城前にそのあたり一帯を調査・警備させたのですが、そこで内藤氏が見張りのために遠見やぐらを新宿2丁目あたりに設けた際に警備にあたったのが鉄砲隊だったのです。

参考文献

新宿区の歴史昭和52年
新宿区町名誌昭和51年
とやまー思い出の記ー第8集
新宿区歴史博物館常設展示図禄平成元年

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